

JTB「鉄道廃線跡を歩く」シリーズ、ついに完結
廃線跡ブームの火付け役とされ、平成7年11月に第1巻が出てから8年にわたって巻を重ねてきた、JTBキャンブックス「鉄道廃線跡を歩く」シリーズが、このほど刊行された第10巻にて完結の運びとなりました。
私がこのささやかなホームページの準備をはじめたのがくしくも平成7年の秋で、こんなヘンテコな趣味のページを作っても誰も訪れてくれないだろうなあと思いながら、平成8年の元日にサーバーにアップした翌月、書店でこの本を見た時には、まさに仰天しました。古くから鉄道廃線跡を歩いておられる堀淳一さんという、同じ趣味の先達がいることは知っていたのですが、大手の出版社によって、いわゆるメジャーデビューをするような分野になったことには大変衝撃を受け、同時にこの本の真似をしたと思われるのは嫌だなと、へんに落ち込んだものです。
それからしばらくは、「鉄道廃線跡を歩く」シリーズを意識して、この本に取り上げられていない廃線跡を重点的に探索した時期もありましたが、シリーズ化されて続々と新刊が出てくるに至り、途中から完全に降参しました。そして、このコラムの欄でも第9巻は告知をしなかったほど、巻が重ねられたのは周知のとおりです。その一方でこのホームページは、私独自の視点や感じたことを大切にしながら、展開してきたつもりです。要は、これほど私にとっても偉大かつ影響を与えられたシリーズであったのです。
編著者の宮脇俊三氏がお亡くなりになったため、巻頭恒例の廃線紀行も回顧録となっている第10巻は、いつものように全国の数十の廃線跡のレポートを載せて、充実の内容です。前後の見返し部分には、これまでのシリーズで取り上げられた廃線跡の総一覧地図がついており、これを見ると本当に多くの廃線跡を取り上げたものだなあと思います。