戦時下に消えた幻の福知山線伊丹引込線


 第二次大戦中の昭和17年、伊丹市北野(当時は川辺郡長尾村)と川西市久代(川辺郡川西町)に、大阪陸軍獣医資材支廠長尾分廠と野里兵器廠が設置されていた。この2つの陸軍施設に福知山線中山寺駅より貨物の引込線が結ばれていた。

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廃線跡が道路になっている区間(A地点)

 19年7月に用地の買収が始まり、20年の始めに完成したが、汽車が走った期間は短く、戦後すぐの昭和20年10月には、線路は撤去され、道路となった。

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唯一の残存部の天井川トンネル(B地点)

 区画整理等でほとんどの遺物が消え行く中、唯一残された、天神川の天井川トンネル(B地点)がその名残を留めている。また、改めて現地調査をした結果、当時の物と思われる朽ち果てた枕木を数箇所で見ることができた。

 その他プラットホーム跡は住宅地になって、跡形もなかった。また、路盤はそのまま道路として残存しているが、拡幅工事や中国自動車道、区画整理などで、ほとんどがここに鉄路があったことすら解らない状態である。

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当時の物と思われる枕木(C地点)
 
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長尾分廠のプラットホーム跡付近(D地点)