沖縄の鉄道




     このほど、仕事で沖縄に行くことがありました。空港に降り立ったとき、ここから延びるモノレールには、さすがに感慨を覚えました。今さら言うまでもなく、太平洋戦争の地上戦により、沖縄県営鉄道の3線46km余、および沖縄軌道の17.7kmの運行が停止、というより爆撃によってすべてが吹き飛ばされて以来、沖縄には本格的な鉄道がない状態が、半世紀以上も続いていました。

     このことが「沖縄時間」ともいわれる、独特のユルい県民気質をつくる一つの要因になったようにも思いますが、この沖縄の地に満を持して登場したのが、愛称「ゆいレール」と言われる沖縄都市モノレールです。昭和47年に沖縄振興開発計画で「新交通システム」として提起されてから30余年を経て、ようやく実現に至った沖縄空港〜首里間12.9kmを結ぶ誇座式のモノレールで、利用が需要予測より少なくなっただの、周辺道路の渋滞の解消にあまり役立っていないだの、いろいろと言われておりますが、昼間の乗車率は悪くありませんでした。

     丹念に乗客を拾いたいのか、ルートが曲がりくねっているのが気にはなりましたが、8月10日には開通一周年を迎えることもあって、2両編成と短いながら、デザイン製にも優れる車両は地域に溶け込んでいる印象を受けました。これからますますの「快走」に期待しましょう。




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