

ついに・・・京福電気鉄道永平寺線廃止へ
わずか半年の間に2度にわたる正面衝突事故を起こし、運行停止となっている京福電気鉄道の越前本線・三国芦原線・永平寺線のうち、第三セクターへの移行が決まっていなかった永平寺線について、このほど地元の福井県知事と永平寺町長が廃線とすることで合意しました。このため、すでに昨年10月に京福が中部運輸局に提出した廃線届によって、大正14年の永平寺鉄道開通以来の歴史を持つ永平寺線は、このまま列車が走ることなく、今年10月21日で廃止となることが決まったことになります。
3線の中で、採算が特に悪かった永平寺線が切り捨てられることになったわけですが、残る越前本線と三国芦原線も、第三セクターへの移行による路線存続は決まったものの、一時期三国芦原線の北半分を部分廃止する案が浮上したり、地元自治体でどのように費用分担するかがいまだ未定だったりと、調整は難航しています。
そして、第三セクター会社が無事設立されても、運営は困難も予想されます。現在、京福電鉄が運行する鉄道代行バスの利用客は、鉄道通常運行時の半分以下にまで落ち込んでいるといわれ、マイカー通勤・送迎に切り換えた通勤客・学生を呼び戻すことは容易ではありません。また、京福電鉄は保守・保安要員を除いて鉄道関係の職員をバス関係に配置転換しており、このうちどれだけが第三セクター会社に転籍するかは未知数のため、乗務員をどのように確保するかという問題もあります。
第三セクターへの風当たりが強い昨今ですが、鉄道に関しては、のと鉄道の穴水〜輪島間のような廃止路線がある一方で、長崎県の松浦鉄道は経営努力により8年連続の黒字を出しています。今年4月から同じ北陸のの富山県で、加越能鉄道万葉線が地元の高岡・新湊両市が中心となった第三セクターに移行するのとあわせ、京福電鉄から移行する第三セクターの健闘を真に願わずにはいられません。