とうとう・・・釧路の太平洋炭砿閉山へ




     今月29日の松島炭鉱池島鉱(長崎県外海町)の閉山後は、国内唯一の坑内堀り鉱山となるはずだった太平洋炭砿(釧路市)が、来年1月末で閉山する方針を決めました。背景には、採炭条件の悪化と、今年だけで三回発生した自然発火事故がありますが、なんといっても国の国内炭鉱支援政策が本年度末で打ち切られることが大きく影響しています。

     同炭砿は大正9年(1920年)の露頭炭の採掘で始まり、国内の炭鉱が次々と閉山へ追い込まれる中で、ここだけは例外のように生産量を拡大していました。それだけに、炭鉱の閉山による地域経済への影響も図りしれません。

     そこで、閉山後、地元企業などが設立する新会社が、海面下五百mより浅い坑道で採炭を再開する計画があり、うまくいけば国内の採炭の灯はかろうじて消えない模様ですが、生産量は本年度計画量の四割程度まで落ち込む見通しで、しかも5年程度で掘り尽くされるとみられます。そのため、春採〜知人間に4キロだけ残っている国内最後の運炭鉄道、太平洋石炭販売輸送線の動向も気がかりです。

     石炭が黒いダイヤといわれ、石炭産業が花形だった頃を思うと、国内から炭鉱が消えようとしているという現在は、まさに隔世の感があります。






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