

のと鉄道穴水〜輪島間の廃止決まる
このコラムの項でも紹介していた、のと鉄道穴水〜輪島間の廃止問題ですが、とうとう石川県議会でも廃止合意がなされ、輪島市長もこれを泣く泣く受け入れる形で廃止が確定してしまったという情報が、石川県在住の方から入ってきました。廃止時期は、能登地区の高校の統廃合とも絡んで、平成13年4月が予定されているそうです。
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はのと鉄道移管後に腕木信号から近代化されたものの、 もったいないことに列車行き違い設備は使用されていない (信号が横を向き、バネ式の転轍器が反位に固定されている) |
この穴水〜輪島間は、いったんは国鉄からJRに移行してJR西日本七尾線となった後、津幡〜和倉温泉間が電化された平成3年に、非電化区間をまとめるような形で、和倉温泉〜穴水間と共にのと鉄道に運営が移管された経緯があります。いわばJRの線路の上にのと鉄道の車両が走っている形となっているのですが、あの国鉄末期の地方交通線整理の嵐をくぐり抜けてきた区間だけに、今さら廃止とはどうも割り切れないものを感じます。
地元では意外にも仕方ないとの意見が少なくないようで、平成15年に開港予定の能登空港に「輪島」の名を入れてもらおうとか、高速道路網の整備充実などを積極的に県に求めるべきだという、廃止を受け入れる代わりに云々という論調が幅を利かせているように見えます。
さて、こののと鉄道の部分廃止、個人的にはもう一つ気になることがあります。今まで、旧国鉄やJRの路線を引き継いだ路線は、弘南鉄道が運行した青森県の旧黒石線を除いては、今でも頑張って運行されています。そんななか、のと鉄道の部分廃止は、ほかの第3セクター鉄道とは生成の経緯が異なるものの、第3セクター鉄道初の廃止になるかと思われます。
全国に数多く誕生した第3セクター鉄道には、出口の見えない赤字のトンネルと格闘している路線は少なくありません。こののと鉄道の部分廃止が、それらに対しての悪しき前例にならないことを祈るばかりです。
(こののと鉄道の部分廃止について、能登鉄道友の会の掲示板にて活発に議論がなされています)