

鉄道廃止問題に揺れる町・輪島
実は、石川県にある第三セクター、のと鉄道七尾線の穴水〜輪島間がいつの間にか廃止の方向に動いています。昨年末からそのような論議が活発になり、地元では反対意見も続出する中、「存続に向けた万策が尽きた」として、廃止と引き替えの条件闘争や廃止後の地域振興策を模索する動きも出るなど、かなりの動揺が見られます。総体的には誠に残念ながら、谷本石川県知事が廃止を決断する見通しであり、つい最近までこのことを知らなかった私は呆気にとられるばかりです。
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昔によく見られた国鉄ではなく、「半分」身内である第三セクターが相手だけに、振り上げた拳のもっていきように困っているようにも見えますが、特に今回問題となっている穴水〜輪島間は和倉温泉〜穴水間とともに、国鉄民営化より後の平成3年にJR西日本からのと鉄道に運営が移管された区間でもあり、非常に複雑な気分にさせます。
私は先日、この輪島に行って来ました。結論から言うと、地元の人も困惑していて、これからどうなるのかわからないといった意見が多数でした。残念ながら、近くに全国の有料道路の中でも特に成績がよいといわれる能登有料道路が通じていることもあって、実際かなりの交通はマイカー等に流れており、有名な朝市に押し寄せる観光客もそのほとんどはバスやマイカーによる流入です。輪島駅は列車が駅にいる間は少し活気がありますが、数多くない列車が駅を離れると途端に静寂に包まれます。
これを論ずると鶏が先か卵が先かという議論になるのかもしれませんが、能登三井の列車行き違い設備は封印、しかも輪島駅の構内が1線つっこみ式に簡略化されていることにより、いくら頑張っても列車は1時間ヘッドとなってしまい(穴水〜輪島間には約30分を要する)、このことが少なからず鉄道の便利さを殺しているように見受けられました。
輪島駅員に尋ねると、会社からはまだ何も通達を受けていないので、まだなにもわからないし、会社が県の管轄下にある以上、どうしようもないといった風でありましたが、こののと鉄道部分廃止問題は、全国的にも複雑な問題を投げかけるように思え、しばらくは目を離せそうにありません。