

快走!智頭急行線に乗りました!
この前、所用で特急「スーパーはくと」に乗る機会がありました。自由席で新大阪から乗車したのですが、なんと先頭車の運転席真後ろの展望席のようなところが空いているではありませんか。こんな事は久しぶりだなあと、右側の一番前がよく見える席に陣取って、鉄道の旅を楽しんできました。
こんな事を言ってはなんですが、まるで「電車でGO!」のような光景が広がっておりました。ところで今時の最新ディーゼルカーは高速走行からのブレーキ時に、エンジンブレーキを併用するんですね。新しい気動車特急に乗ったのは初めてだったので、驚きました。
上郡からこの車両の所有者でもある智頭急行線に入りますが、最高130km/hで単線の軌道敷を突っ走るのは迫力満点、早い早い。考えてみれば、自動車でも高速走行するような道は必ず両側併せて2車線はあるものです。言ってみればすれ違いのできないような狭い道を130km/hで突っ走るようなもので、このような光景は初めて体験するものでした。
まあそれはともかく、スピードは今や鉄道が自動車交通に対して持ちうる数少ない武器となっているだけに、非電化でも線形さえよければ列車の高速化は可能で、鉄道は生き残っていけるというのを実感することができました。特にそれは智頭〜鳥取間の因美線区間に入ってスピードが急に落ちたとき極端に感じたのですが、ここではこれだけ高性能な車体を完全に持て余しておりました。ついでに言えば、佐用で隣り合っているJR姫新線などは、同じ軌間の鉄道とは思えないほどのスピードの差、これはもう完全に時代遅れといわざるをえないような状態です。(まあいわゆるローカル線的な長閑さはあるんだけど・・)
この智頭急行、確か単年度黒字はすでに達成していて、累積赤字の解消も目前との話を聞いたことがあります。第三セクターの開業にあたって工事費などの初期投資がほとんどいらなかった優遇措置や、JR西日本の優等列車の智頭線シフトという要因はあったにせよ、快調なのは関係者の努力のたまもの、非常に喜ばしいことです。ただ、この智頭急行にも不安がないわけではありません。通過旅客は順調ですが、普通列車を利用する地元客は予想より非常に少ないようです。また、智頭急行線に並行するようにして、中国横断道姫路鳥取線という高速道路の整備工事が進んでいます。
そのこともあってか、次のダイヤ改正では、スーパーはくとのさらなる所要時間の短縮をはかるために、今度は東海道・山陽線区間の軌道改良を施すとのことです。そういえば、意外にこの区間の駅手前などにホームの幅をあけるための小さな急カーブが多く見受けられ、そこで細かな減速を繰り返しておりました。
これからの智頭急行線のますますの健闘を祈るとともに、これからの地方線の生き残る道を教えられたような旅でありました。