

同和鉱業片上鉄道跡近況〜〜あの杖谷駅跡が・・・
このHPに以前から掲載している同和鉱業片上鉄道跡ですが、このほど1年半ぶりに現地を再訪しました。実は吉ヶ原駅跡に柵原ふれあい鉱山公園がオープンしているのと、周匝〜美作飯岡間の第二吉井川橋梁が、平成10年9月の台風による集中豪雨のために、柵原方の橋脚及び橋桁が流されてしまったその後を見るためでした。
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手前の橋脚にひっかかっているゴミに増水時の水位が偲ばれる |
結論から申しますと、第二吉井川橋梁はまだ手つかずのままでした。倒れた橋脚3本はすべて確認できましたが、流された橋桁はざっと見たところ見あたりませんでした。片上鉄道の廃線後、歩行者・自転車専用道として、地元の人だけに使われてきた橋ですが、飯岡方面から周匝に行くのには既存の道路を大幅にショートカットするまことに便利な橋として愛用されてきただけに、復活はあるのか気になるところです。
また、吉ヶ原駅跡の鉱山公園には片上鉄道のディーゼル機関車1両、客車3両、貨車4両、そしてディーゼルカー3両が美しく整備されて保存されています。月1回(基本的に毎月第一日曜日)、実走も行われており、片上鉄道を愛するボランティアの人たちの熱意には頭が下がるばかりです。
さて、以上の2つのことははじめから知っていたのですが、一つだけ予想もしないできごとが廃線跡にふりかかっていました。それは、民家の軒先にホームがあるような長閑な駅として知られ、(こんなものはないけれど)日本の廃駅100選、いや10選にも選ばれたかもしれない杖谷駅跡が、背後の民家ごとごっそりと掘り返され、跡地に近代的な和気赤磐共同コンポストセンターなる施設が建設中であることでした。あの宮脇俊三さんも行く末を気にしておられた駅跡は、このほど完全になくなってしまったというわけです。これは、全く虚を突かれたようなもので、こんな狭いところに近代的な施設ができようとは夢にも思っていませんでしたので、現地で場所を間違えたかとしばらく立ちすくんでしまったほどでありました。
このほか、和気付近の歩行者・自転車専用道化により、和気・本和気・益原の各駅跡のホームや駅舎が失われてしまったりと、徐々に平成廃止の鉄道跡にも破壊の足跡が近づきつつあるというのが現状といえます。