大きな変貌を遂げつつある桜島線安治川口〜桜島間




     平成11年3月31日限りで付け替えられた大阪の桜島線の安治川口〜桜島間の様子を、4月下旬に見に行ってきました。この区間には北港運河第一橋梁という可動式の橋梁があり、末期には運河そのものが廃されていたため、水のない窪地の上に架かった可動式の橋梁の上を電車が渡っていくという、面白い光景が見られたところです。基本的には複線が主体の桜島線の中で、この橋梁部分は単線になってそのまま桜島駅に進入していました。

     その桜島駅も、電車が着いた瞬間だけ乗降客で少し賑わうものの、すぐに電車のブーンというファンの音ばかりが響く静寂が訪れる、あの大阪から15分もかからずに着くとは思えないほどの駅でした。駅前も、古い埋め立て地特有の、なにかうらぶれた佇まいが妙に訪れる者を和ませる、そんな所だったのですが、おそるおそる覗いた現況はというと・・・。

     
    線路跡
    線路跡が残っているのはこの先まで 
     

     安治川口からの現在線は真新しい高架となって、旧線より少し南側を辿っていきます。地上の方は、貨物関係の施設は現役なのでほとんどそのまま稼働していますが、桜島に向かっていた旧線跡にはすでに線路や枕木はなく、茶色い道床と架線柱が延びるだけでした。

     そして、安治川口と桜島のほぼ中間にあった踏切から先は、もうすでに跡形もないどころか、付近一帯はユニバーサルスタジオジャパン(以下USJ)建設に伴う大阪市の区画整理事業工事のため、近づくこともできないほどで、すべての土地利用にリセットがかかったかのように、以前の工場も道路も一帯すべてが土と化していました。

     そのため、北港運河第一橋梁も跡形なく、沢山の重機がうなりを上げて地面を掘り起こしていました。4月15日に見たTVニュースで撤去が始まった様子を報じていたので、少しでも残骸が見れるかなあと僅かながらの期待を持っていたのですが、USJは2001年開業予定なので、工事も急ピッチなのでしょう。

     旧桜島駅も同様で、駅前だったあたりを含めてすべてがフェンスの中、目を凝らしてみてもこれといった跡はないようでした。そして現駅は旧駅より150mほど南側に移設され、真新しい駅となっていました。駅前も土盛りがあるだけで何もなく、あたかも新設ニュータウンに敷かれた新線鉄道の駅のようです。

     その現駅に入る電車も、この5月10日から6両編成からいったん4両編成に減車になるそうで、USJとともに変貌していく桜島線、なんだか野暮ったいイメージだったのがこの先どう変化していくのでしょう。2001年が楽しみです。







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